中国・四国ブロック

障害者芸術文化活動広域支援センター



市民参加型演劇公演『花咲く港』

作成日時:2023年2月27日



令和5年2月25日に、高知県の支援センターである「藁工ミュージアム」他の協力(主催:香南市夜須公民館)で開催された市民参加型演劇公演「花咲く港」を鑑賞しました。

〜物語の舞台は昭和16年。黒潮に浮かぶ絶海の孤島こしき島で、ペテン師2人が島中を巻き込んで繰り広げる珍騒動〜

原作は劇作家の菊池一夫氏で、太平洋戦争が激化する最中の昭和18年に日本で生まれた物語です。

 

史実から考えると、辛いことや悲しいことが多かった時代であるにも拘らず、登場人物はみな活力にあふれ、劇中に起こる笑いとペテン師2人が織りなすコミカルな展開が楽しく、コロナ禍の時代において勇気をもらえる素晴らしい作品でした。また、物語を通して、人の暖かさ、南国の暖かさ、日本人の暖かさを改めて感じました。

また今回は、関係者の方々にご配慮を頂き、聴覚に障害などがある方に向けてタブレット端末を貸し出して字幕を表示する「観劇サポート」を体験させて頂きました。実際に体験することで初めて気づく点もあり、障害のある方に対するアクセシビリティ(高齢の方や障害をもっておられる方などを含め、誰でも必要とする情報に簡単にたどりつけ、提供されている情報や機能を利用できること)の現状や課題について考える良い機会となりました。

 

お声がけ頂いた藁工ミュージアムさんをはじめ、本公演に関わった全ての方々に感謝いたします。